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花押について

花押(かおう)は、日本で1200年以上の歴史がある署名の文化で、名前をひとつの文字として図案化したものです。

日本では平安時代中期(10世紀ごろ)から使用され始め、歴史によって花押の作り方はユニークにアレンジされていきました。家柄で形状を揃えたり、苗字を入れたり、さらに戦国時代には名前でなくその時の願いを署名にしたりと文化的に昇華したのです。そして花押は戦国時代まで盛んに使われましたが、江戸時代にビジネスに使われ、一部の人によって作り方がルール化され一般には使われなくなってしまいました。

花押

花押は日本の歴史と共にありました。それは花押が単なる署名ではなく、時には人格の象徴として捉えられ、時にはその人物の想いが込められた一文字であったからです。

当協会ではそういった花押の歴史から花押の本質は「その想いを表す一文字」と定義し、1200年以上つづく花押の文化を尊重しつつ、現代に合わせてアレンジし、美しい花押文化を未来に継承していく事を目的としています。
そして、花押をきっかけとして世界中の方に日本の歴史、書道、伝統工芸品などに興味を持っていただける様になればと願います。

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